3.11という日/真理ちゃんとの別れ。
春が近づいてきたように暖かくなったかと思っていたら
冷たい雨の日が続く・・・
3月がやってきた。
センちゃんが天国へ逝き、大きな震災が日本を襲った3月。
「何もできない」
大きな無力感。
去年の今日は小さい頃から伝えられていた
「東海大地震」がとうとうやってきたのだと思った。
地表が揺れるだけでなく、空気が澱む。空中も揺れていた。
終わりなのか・・・・?
庭にいた真理ちゃんとスズキは様子をジっと伺っていた。
咄嗟に抱っこして建物から離れたんだ・・・
「助けなきゃ」
-----------------------------------------------
2/27真理ちゃんが逝ってしまった。
我が家にきて4年半、何歳なのかはわからないまま。
ここ1年くらいお隣さんの畑にジャンプし駈けずり回ることもなく
ジーと座っていることが多くなっていた。
関節はやや腫れていたが歩けないほどではなかった。
尻腺付近の膨らみが少し気になっていたくらい・・・
zoofoodはいつも一番早くたいらげるくらい食欲もあった。
静岡に迎えに行き受け取った後、
真理ちゃんはケージの中でおとなしくしていた。
たまに覗くとピカピカした目でこちらを見ていた。
家に着きケージから出すと琢磨が襲わんとばかりに突進してきたことを思い出す。
腫れあがっていた足は、すぐによくなっていった。
真理ちゃんは港付近の公園でウサギたちと過ごしていた路上アヒルさん。
夏で熱を持ったアスファルトにいたことがよくなかったのかもしれない。海に入って水浴びをすることもなく、水にはまったく入ってなかったらしい。
家に着くとプラフネに入って嬉しそうに水浴びしていた。
琢磨と脱走を何度も強行し、庭の畑から下の道路に落ちること数知れず・・・。
ちぃを引きつれお隣さんの畑を散策しどこかに身を潜め、
真理ちゃんは鳴き声も出さずに隠れていたことがあった。
それを朝の出掛けにやられ・・・会社を遅刻しそうになったよ。
スズキがきて、
そしてセンちゃんがやってきた。
どの子がきても真理ちゃんのほうが健康なので
真理ちゃんはいつも二の次だった。
「あたしはこうしたいのよ。」
そんな自己意識が強いアヒルでした。
でもぴぴとは違う。わがままだけではない。
芯の強い子だった。
黒く奥深く光る目はいつも私を見ていた。
本当は思いっきりギューとし、頬ずりしたいくらいなのに
真理ちゃんは抱っこをガンとして拒否していた。
野外で暮らしていたせいだけではない。
元飼い主にどのように接しられていたのかわかってしまう。
「人間なんか信用しないよ。」
抱っこをすると物凄く嫌がり「ガーっ」と大きな唸り声をあげ、大羽根に力を入れバタバタと逃れようとしていた。
でも、いつのまにか抱っこすると嘴を脇にうずめ「クククク・・・」と大人しくしているときもあった。愛おしかった。幸せな時間。
朝、小屋のシートを捲るとき
真理ちゃんの「ゴゴゴ・・・」という鳴き声が今も聞こえるようです。
アヒルたちの安全と健康を見守り、
看取っていく・・・
保護アヒルのほとんどは、容態が平常ではないので
一緒にいられる期間は短いかもしれない。と、わかっていても
腕の中で力尽きていくアヒルたちの最期は何度迎えても慣れることはできない。
------------------------------------------------
数日後めずらしく積もるくらい雪が降った。
でも真理ちゃんも眠っているアヒルたちのお墓には、ポッコリと雪が避けられていました。
スズキはおそるおそる雪を踏みしめ・・・
アヒルたちの居場所は雪で覆われてしまい・・・
ガーはかまくらに入っているかのようにいつもの木の下でジーっとしていた。
-----------------------------------------------
真理ちゃんがいなくなった後、庭に出たスズキは「ガーっ」と叫び
ガーは「くわぁーくわぁー」と鳴き始め、真理ちゃんを探していた。
そんな2羽は、「残った者同士力を合わせていこうね。」
そんなように思っているのか、寄り添っていることが多くなりました。
大きな災害が日本を襲った3.11から一年・・・。
ガーはどんな思いで逃げていたのか、
3.11を迎えるにあたり、繰り返し流れる津波の映像。
そんな中逃げ回り助かったガーを改めて「奇跡だ。」と思わずにはいられません。
ガーは何事もなかったような顔をしているけど・・・・。
| 固定リンク
コメント
真理ちゃんのご冥福を祈ります。
税金の確定申告が終わって久しぶりにパソコンを開いたら、何と真理ちゃんが3.11を前になくなっていたのですね。私もたくさんのアヒルたちを見送っていますが、ああすれば良かったのでは、とか、いつも悔やむばかりです。なれるということは決してないです。
真理ちゃんは大勢の捨てアヒルの中から、救い出され、yayoさんに愛され大切にお世話してもらった幸せなアヒルさんだったと思います。ありがとうって旅立っていったと思います。yayoさん元気出してね。
投稿: アヒルの里 | 2012年3月15日 (木) 17時12分
アヒルの里さん
真理ちゃんは健康。
そう思い過ぎていたのかもしれません。
>真理ちゃんは大勢の捨てアヒルの中から、救い出され
真理ちゃんの保護現場には、自分が行ったわけではありません。
連絡をくださっていた方が先にどこかの動物保護に関する機関にお願いしていたのですが、
こられた方とのすれ違いか何かで結局真理ちゃんは保護されなかったのです。
そして、静岡の会員さんが現場に行ってくださり保護。私がその日のうちに迎えに行ったという流れです。
運命ですよね・・・
真理ちゃんはカモ系北京。
ぴぴ、ちぃ、琢磨、センちゃんの生粋北京とやはり異なり
かなり丈夫だったと思います。
体重は食べると増えるのですが、小柄にみえても骨格がしっかりしているというか・・・
真理ちゃんにあるカモ系特有の嘴ソバカスにアヒル本の取材カメラマンさんからNG出されたときは、
「真理ちゃんだって美人だぞっ!」と
心の中で思っていました。
(´-`) 親心だったのかな?!
投稿: yayo | 2012年3月16日 (金) 11時35分
いつもロムっていましたが、初めて書き込みします。
コールダックを飼っているびんと申します。
記事が上がっていると思ったら真理ちゃんが
亡くなられたとあり、びっくりしました。
真理ちゃん、かわいいお顔ですね・・・・
自分が昔飼っていた北京の子を思い出して
しまいました。
真理ちゃんはyayoさんのところに来て、
きっと幸せだったのだと思います。
どうしてもアヒルたちの方が寿命が短いのは
分かっていても悲しみを受け入れるのは時間が
かかってしまいますね。
いきなりの書き込み、失礼いたしました<(_ _)>
投稿: びん | 2012年3月16日 (金) 15時53分
その子と暮らした時間が長くても短くても、一羽一羽とそれぞれの思い出があるから、別れって辛くて悲しいものですね。
私も今15年ちょっと暮らしているカモのオスが状態が悪くて外出する気にもなれないでいます。私が呼べば、ここにいるよ~って返事をするのはもちろんですが、くしゃみをしたり咳をすると、風邪ひたのか、大丈夫か~って、鳴く子なので、う~ん、いなくなったら、どうしよう~~。
ところで、くちばしのそばかすって、チャームポイントじゃなかったの?!私も親ばかの一人です。
投稿: アヒルの里 | 2012年3月16日 (金) 21時31分
@びんさん
はじめまして コメントありがとうございます。
>真理ちゃん、かわいいお顔ですね・・・・
(´-`) そうですね。真理ちゃんは美人でしたよ~
びんさんはコールを飼っているのですね。
小柄なので足のトラブルなどの心配はありませんね~
またコールちゃんのお話しを聞かせてください♪
@アヒルの里さん
>ところで、くちばしのそばかすって、チャームポイントじゃなかったの?!
アヒル飼いになる本の中には、ソバカスアヒルさんの画像は一つもないと思います。
その後、載せていた方がはじめて飼った方が
嘴に何か黒いものがある。
と、不安にならなかったかも・・・?との意見が出てましたね~
別に特殊でも、異常でもないので・・・
投稿: yayo | 2012年3月18日 (日) 01時43分